電車の一編成内に複数形式が混ざる事例は限られる。その場合極力仕様を揃えて手間や違和感をなくしたり、付随車として乗り切ることが多いが、近鉄電車は一味違う。
撮影地 近鉄名古屋線 伊勢朝日〜川越富洲原間(川越富洲原8号踏切)
富吉車庫所属のFC92・93編成は伊勢中川方2両が1200系、*1名駅方2両が2410系系統*2という構成だ。1200系はストレート車体に界磁チョッパ制御で下枠交差型集電装置だが2410系は雨樋が低いRで曲がっている車体に抵抗制御で菱形集電装置を備える。これが不慮の事態の産物でもなんでもなく、輸送力増強の過程で実行されたというから驚きだ。
4両編成で3型式、車齢は前後で10年程度の差がある珍編成ながら内装更新工事を受けており、後ろに拡幅VVVF車がつくとご覧の通り車体形状が2両ごとに異なる凸凹6両編成が見られる。